三枝タミの物語 あとがき
三枝タミの物語 本編
三枝タミの物語(前編)
三枝タミの物語(中編)
三枝タミの物語(後編)
三枝タミの物語 外伝
「三枝タミの物語 外伝:三枝美恵子の章」
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前書きにも書きましたが、モデルになった人はいますが、エピソードは原型をとどめないほど改変しておりますので、本人が見ても絶対にわからないレベルだと思います。
子供のころ虐待されて親になると、多くの人がわが子に虐待するようになります。
自分の子供の時は親に愛されなかったため、親(自分)に愛されたわが子に嫉妬して虐待をしてしまうそうです。
そういう体験が無い方にとっては不思議に感じるかもしれませんが、これは「白雪姫コンプレックス」と呼ばれています。
もっと詳しく知りたい方は「白雪姫コンプレックス」で検索してみてください。
このお話ではできるだけ劇的にするために暴力を振るおうとしますが、暴力に限らず精神的な虐待に走ることもあるようです。
勘の良い方はここまでの説明で気が付いたと思いますが、本編に出てくる「デビルタミちゃん」は「白雪姫コンプレックス」を擬人化したものです。
もちろんですが、このお話はフィクションですので、わかりやすくするためにこのような表現を用いましたが、「白雪姫コンプレックス」は現実にはこのような形で出てくるものではありません。
念のためにお断りしておきます。
このお話は虐待されて育ったタミちゃんが虐待の連鎖を断ち切るためにたった一人で戦うお話です。
子供がより下の子供に「白雪姫コンプレックス」を抱くかどうかも含めて、実際にこの年齢の一般的な子供がここまで大人びた考え方ができるかどうかは疑問ですが、そこはフィクションということで納得してください。
ちなみに子供を殴ってこれ見よがしにゴミ捨て場に捨てるのは現実の世界では通報されて児〇相談所がすっ飛んでくる案件だと思いますので起こりえないことだと思いますが、隠れて同じような虐待を受けている子供は現実の世界にもたくさんいるのではないかと思います。
タミちゃんは顔にあざをつけられていましたが、現実の世界の虐待は痣ができるとしても服に隠れる部分を狙って行うような陰湿なものです。
バレてしまえば自分(親)が悪として社会から処断されてしまいますので、子供に罪悪感を植え付けながら心と体の両面から虐待を行うこともあります。
このお話はフィクションですが、最後まで表に出ない事例も含めて、現実にはもっと劇的で救われない話がいくつもあるのではないかと私は思っています。
親の愛情を十分に受けられなかった子は自己評価が低く、自己犠牲に陥りがちになります。
そしてタミちゃんもそのような性質がはっきり出でいます。(そのように書いたのはわたくしですが)
両親に愛されて育った子供は多少道を外れても正しい道に戻ってくる力があるのですが、こうしたことから、そうでない子にはそういう力はありません。
タミちゃんはもうすでに高校レベルの勉強が理解できるくらいの非常に賢い子なので、雄太君に対する両親の姿を見て逆算し、自分の育った環境の何がおかしかったのかを瞬時に理解してしまい、精神のバランスを崩しおかしくなってしまいます。
物語中で他所の子をうらやむ描写がありますが、自分が当事者の一人としてその場にいて体感するのはまた別の苦しさがあるのではないかと思います。
最後には自分が望んでやまなかった世界では自分には居場所はないと判断して、その世界から自分を隔離することを選ぶことによって自分の「宝物」守ろうとするという皮肉なお話です。
現実的にはこんな風に「白雪姫コンプレックス」に抵抗することは大人でもなかなかできないと思います。(少なくとも私が知っている事例ではそうでした。)
なぜなら人間が持つもっとも強烈な感情の一つである「嫉妬」に根差しているからです。
それはほとんど無意識に突発的に手が動いて暴力を振るってしまうとかそんなレベルだと思います。
子供であるタミちゃんが抵抗しているのは「人知を超えた」といってもよい精神力でしょう。
私もすべての事例を調べたわけではありませんので断言はできませんが、作中で「常に張りつめて気力を振り絞らなくてはならない」と表現しましたが、気力を振り絞っても普通は抵抗できないと思います。
タミちゃんは意図的に超人的なまでに強く気高く、純粋なものとして描いていますが、そうしないとこの物語にはどこにも救いがなくなってしまうからです。
(これだけ虐待されると精神がねじ曲がってしまうでしょうし、現実的にはこんなことは起こりえず、後味の悪い結果になるのが普通です。)
このお話はわたくしも含めて、「ある種の人たち」には胸に突き刺さる部分があります。
そして敢えてそのような効果を狙って書いています。
それがどんな人たちなのかははっきり申し上げませんが、想像はつくのではないでしょうか。
このシリーズだけ、ブログの中では異質な存在です。
私はもともとこういうものを作りたくてスタジオにのめり込みました。
どうしてもこの物語は何らかの形で表に出したかったからです。
そういう使命感を持っていました。
両親からの愛を一身に注がれて育った方には「自分の子供に嫉妬する」(この場合は弟ですが)というのは理解や共感ができないお話かもしれません。
そういう人がいらっしゃいましたら、それは人によってはとても得難いことで、そうでない環境で育って大人になってもこんな風にコンプレックスに苦しんでいる人も世の中にはたくさんいるということを知っておいてください。
ミケとタマシリーズ出張所
ミケ「私ってこんなキャラだったんだ」
ミケ「正統派ヒロインに感動・・・」
タマ「『ミケとタマ』シリーズのミケちゃんは年相応のいたずら好きの子供みたいな感じですからね(笑」
タマ(管理人)「管理人としての発言ですが、タマは家庭もタマ自身もあまりに完璧すぎてドラマが作れません。容姿端麗(という設定です)、成績優秀、スポーツ万能、品行方正、家庭環境にも問題が無く、親を助けて料理もする。運動会のお弁当とかは自分で作ってしまうような完璧超人といってよいと思います。」
タマ(管理人)「管理人はプロの小説家ではありませんので、長くなりそうなところはかなりカットしています。新しいお父さんによってミケはお金持ちになりますが、それをきっかけとしてタマと友達付き合いすることになります。お父さんの会社の専務の娘であるみーあや「ねこねこ団」のみんなとも出会います。」
タマ(管理人)「わたくし、鷹宮渚は物語中では三枝タミちゃんとは親から決して付き合わないように釘を刺されています。」
ミケ「ガーン。なんで?」
タマ(管理人)「ミケちゃんの実のお父さんの影響ですね。新しいお父さんと再婚してから、物語中の人物全員が(未登場人物も含めて)ミケに対して普通の人付き合いをするようになるということです。」
タマ(管理人)「よく言えば要領の良い、悪く言えば冷たい無難な生き方がドラマの主役にならない理由の一つですね。」
タマ(管理人)「こんな風に公開されたものは多数のエピソードを省略したダイジェスト版のようになっています。ただ、ちゃんとした形にはなってなくて、今のところ管理人の頭の中にだけ存在してる状態ですね。」
タマ(管理人)「某お話の言葉を借りると「三枝タミの物語」は呪いから始まって、その呪いを三枝タミという聖女が浄化して、祈りで終わる物語です」
ミケ「私、聖女?」
タマ(管理人)「虐待の連鎖を子供が一人で断ち切るって普通はあり得ないでしょう。聖女といってもよいと思います。」
ミケ「私は大人になったらどうなるんですか?」
タマ(管理人)「それも一応設定はあるようですが、はっきりしたものではないのと、あまり良い未来ではないとだけは言っておきます。一応プロットだけは最後まであるんですが、管理人の未熟な技術ではこのような形では出せないでしょう。」
ミケ「ガーン。今が一番いいのかも・・・」
タマ(管理人)「そうですね。そうなります。」
タマ(管理人)「未来のことなんてわからないほうがいいですよ。それと、コメントでもいただきましたが、それぞれが『三枝タミの物語』に対してこれからどうなってほしいという希望を抱いたなら、それがその人にとっての結末でもよいと思います。現実に起こったことや虐待の結果どうなるかということを踏まえて、管理人はこの作品を通して言いたいことが明確にあるので、ある意味タミちゃんの運命は決まってるわけですが、無理にそれを知る必要はないんじゃないかと思います。タミちゃんが幸せになったと思ったなら、それがその人にとっての結末でよいと思います。」
タマ(管理人)「毎回コメントをいただきました、「きにちみ」さん、ありがとうございました。とても制作の励みになりました。お花畑のMODはいただければタミちゃんとお父さんとお母さんが楽しそうに遊んでいるSSを公開したいと思います。」
ミケ「今後の話を公開する予定はあるのですか?」
タマ(管理人)「機会があればプロットの状態ですが、公開するかもしれません。」
スタジオ反省会 (メイキングオブ「三枝タミの物語」)
駐在さんとお爺さん
本編未登場のシーン。カメラを引くとわかりますが、雨が降っているシーンにはちゃんと雨を降らせています。SSで撮るとわかりにくいです。雨のエフェクトはMODですが、5-10段重ねくらいにしないとSSではほとんど視認できません。カメラを寄せているシーンばかりなのでわからなかったと思いますが、タミちゃんとお母さんの待ち合わせ場所は公園です。
ミケ「スタジオの挿絵が随分偏ってますね。」
タマ(管理人)「駐在さんは一応作ったんですが、ネクタイが絞められないので途端に嘘臭くなるんですよね。あと、お爺さんも作りましたが、駐在さんが登場させられなかったので使えませんでした。」
ミケ「雄太くんは?」
タマ(管理人)「雄太くんは・・・」
タマ(管理人)「ちゃんとした赤ちゃんが作れなかったんですよ。(笑 だから遠景しかないです。カメラを寄せるとバレるので。雄太くんはこの物語の中では希望の象徴ですから、中途半端なものを出すくらいならいっそ出さないほうがいいかなとも思いました。」
タマ(管理人)「雄太くんの首に手をかけて苦しむシーンとか是非作りたかっですけどね。」
タマ(管理人)「ランドセルが無かったので学校のシーンも作れませんでした。」
タマ(管理人)「MODとしては存在しているのですが、児ポの関係で配布停止になってますからね。」
ミケ「ああー、そうですね。ランドセルあったんだけど、配布停止になってますね」
ミケ「こうしてみると割と・・・」
タマ(管理人)「偏ってますね。スタジオって万能に見えるんですけど、入っている内容が偏っているので割とそうでもないですよね(笑。もともとアダルトゲームに付属のツールなので仕方ないのかもしれませんが、赤ん坊やランドセルなどはほしいところです。」
タマ(管理人)「背景は割といい加減でもどうにでもなるんですよね。カメラを引いた位置にしないとかアングルに気を付ければどうにでもなりますし。しかし、人物関係はアップで撮ることが多いですから、誤魔化しきかないものの一つです。」
タマ(管理人)「構想は旧スタオンリーの時代からあったので、シーンは作っていたのですが、全て新スタで作り直ししました。」
タマ(管理人)「ストーリーを考えながらスタジオでシーンを作り、スタジオでシーンを作ったらまた情景が浮かんできてとか、縮尺がこうなってるならこういうところに気を付けないとダメかなとか、ストーリーを考える上でもスタジオがあったら素人でもある程度のリアリティを出すことはできますね。多分ロケとかしなくてもスタジオでシーンを作ってネットで検索した写真からスケールを直していくといろいろな角度からシーンが見れますので、かなり想像の助けになることは確かです。デッサン用の人形などと違ってそれなりに画質もよいですし、同じようなことを考えてらっしゃる方がいましたらお勧めしますね。」
タマ(管理人)「スタジオで挿絵を作るときはとにかく数をこなしていくことをお勧めします。作り込んでいくと途中で嫌になりますので、ある程度の完成度(50%くらい?)まで作り込んだら、次のシーンに手をかけて、どんどん先に進みましょう。そうしないといつまで経っても完成しません。ライティングとか細かいことはあまり考えないでとにかく人と物をガンガン配置して形を作ることです。一つのシーンを作り込むよりもガンガンいろいろなシーンを作ってから気に入らないシーンをボツにして、(作り込みしたいなら)採用したものを作り込むという風にしたほうがいいです。シーンを作ってる最中に物語部分のアイディアが出てくることがあるので、とにかく、自分の頭の中に浮かんだ情景をできるだけ具体的な絵にするということを心掛けたほうがうまくいきます。」
旧スタ時代に作ったシーンのギャラリー
殴られて鼻血を出したタミちゃん
旧スタ版では新しいお父さんとの出会いはファミレスでした。この時はMODもあまり入れてなかったのでハンバーグ定食はありません。お母さんはスーツですが、貧乏暮らしなのでNEO版では私服にしました。
新居の居間は旧スタ版をもとに作り直しました。旧スタ版のほうが全体的に明るく、この点は勝っていますね。
内職をするタミちゃん。旧スタでは「基本図形」はないので、内職のパーツはアイテムの中から適当に選んで縮小して使っていました。部品置き場になってるのは障子を縮小したものです。(笑
実のお父さんに殴られるタミちゃん。旧スタ版の実のお父さんは単なる青い影ですぐに退場する予定でした。
タミちゃんに返り討ちにあうのではなく借金を作った挙句、蒸発するという設定でした。
三枝タミの物語 本編
三枝タミの物語(前編)
三枝タミの物語(中編)
三枝タミの物語(後編)
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