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三枝タミの物語 あ・ら・か・る・と 「いんたーみっしょん3」

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Byhslre

挿絵はありませんが、公開します。

タミちゃんと鉄棒

体育の時間

鉄棒の逆上がりをやることになりました。

先生「次、三枝タミ君」

タミちゃん「はいっ」
タミちゃんは元気よく返事をすると鉄棒に飛びつきました・・・。しかし・・・。

クラスメイトA「全然ダメっぽい。手が届かない・・・」
渚「うーん。タミちゃんにあの高さは無理じゃないかなあ・・・」

タミちゃんの学年は一番高い鉄棒で逆上がりをしなくてはなりませんが、タミちゃんは届きまませんでした。

先生「次、鷹宮君」

渚「はい」
渚は当然のように逆上がりをしました。

クラスの全員が逆上がりをしました。できなかったのはタミちゃんだけです。

先生「三枝君は来週までに逆上がり出来るように」

タミちゃん「わかりました!」

放課後
渚「どうするの?タミちゃん」
タミちゃん「日曜日学校で練習する」
渚「じゃあ私も手伝うよ」
タミちゃん「ありがとう」

そうして私は渚ちゃんと日曜日に学校で鉄棒の練習をすることになりました。

日曜日・・・

美亜「やっほー。タミちゃん遊びに来たよ。」
美亜ちゃんはお母さんと一緒にうちに遊びに来ました。
私は美亜ちゃんとお母さんに鉄棒の練習をしなくてはならないことを説明すると、美亜ちゃんは「私も手伝ってあげる」と言ってくれました。
タミちゃん「もう一人学校のお友達の渚ちゃんって子が手伝ってくれることになってるんだけど。」
美亜「大丈夫大丈夫。私は気にしないよ。」
やがて渚ちゃんが私の家に来ました。

渚「初めまして、鷹宮渚です。タミちゃんのお友達です。」
美亜「初めまして、渚さん。私はタミちゃんの一番最初のお友達の藤崎美亜です。」
フフンと自慢げに美亜ちゃんが胸をそらすと
渚「私はタミちゃんの学校で一番のお友達です。」
と少しむっとして言いました。

渚ちゃんと美亜ちゃんは張り合いはじめたので私はおろおろしてしまいましたが・・・・
しばらく話すと、あっという間に仲良くなってしまいました。
タミちゃん(こ、これがリア充・・・・)

タミちゃん「ではそろそろ学校に鉄棒の練習しに行かなくては・・・・。」
お母さん「いってらっしゃい」
美亜ちゃんのお母さん「美亜、気を付けるのよ」

タミちゃん、美亜、渚「行ってきまーす」

学校のグラウンド
仲良くなった美亜ちゃんと渚ちゃんは、二人でしゃがんで相談していました。
審議中
美亜「ねえ・・・タミちゃんってどこまで鉄棒出来るの?逆上がりだよね?」
渚「うん。逆上がり、ちょっと言いにくいからまずは見てもらったほうがいいかも。」

美亜「じゃあタミちゃん。一度やってみてもらえるかな。」

タミちゃん「わかりました。」

タミちゃんは助走をつけて鉄棒に飛びつきました。
タミちゃん「エイっ」
スカっ
しかし、鉄棒にはかすりもしませんでした。

美亜と渚はまたしゃがんで相談を始めました。
審議中
美亜「全然無理そうなんだけど・・・・」
渚「そうよね・・・・」
美亜「でも、はっきりいったらタミちゃん傷つくかも。」
渚「そうだ。ちょっと試してみたいことがあるので見ててね。」

渚「タミちゃん。ちょっといい?」

タミちゃんは渚に言われた通り鉄棒の前に立ちました。

渚はタミちゃんをひょいと抱え上げると鉄棒が届く高さまで持ち上げました。

タミちゃんは鉄棒を掴むとそのまま逆上がりしました。

審議中
美亜「届かないだけで逆上がり自体は出来てない?」
渚「うん。反動とかほとんどつけてないから、届きさえすれば多分普通の子よりちゃんと出来てると思う」
美亜「なんとか先生にお願いして合格させてもらえないのかな。」
渚「私が先生にお願いしてみるよ」

そうしてタミちゃんは「逆上がり自体は出来る」ということでその日の練習は終了となりました。

次の体育の時間・・・

タミちゃんはやはり鉄棒に届きませんでした。
しかし、渚がタミちゃんを鉄棒の高さまで抱え上げると・・・・
タミちゃんは鉄棒に握って逆上がりしました。

クライメイト「おおっ」・「出来るじゃん・・・」

渚「先生、タミちゃんは逆上がり自体は出来るんです。」
先生「うーん・・・でもなあ。それじゃ出来てるうちには・・・」

クラスメイトがざわざわし始めました。
クラスメイトA「そもそも、三枝じゃあれ届くの無理じゃない?」
クラスメイトB「これってイジメじゃないの。」
クラスメイトC「僕、うちの親からイジメを見たら報告するように言われてるよ。」
クラスメイトD「あー、うちの親からも言われた。[しかいぎいん]?の人に報告するんだって」

先生はあわてて「な、なにを言ってるのかなみんな。うちの学校にはイジメなんてないぞ。よし、三枝タミ君合格」

こうしてタミちゃんは無事鉄棒の逆上がりに合格しました。


癖になった渚
算数の時間

先生「じゃ、前に出てやってもおうかな・・・三枝君。」
タミちゃん「はいっ」
タミちゃんは黒板にチョークで書こうとしましたが、高さが足りずにジャンプしましたが届きません。

タミちゃん ぴょんぴょん

タミちゃんがジャンプしてると渚が椅子を持って後ろからやってきてヒョイとタミちゃんを抱えて椅子の上に乗せました。


愛ゆえに
お父さんはタミちゃんが大好きで、タミちゃんが作ったお弁当も大好きだ。
何が入っていても絶対に残さない

ガリッ(卵のカラを齧った音)


そう、残さないのだ・・・・。

お父さん「フッ。なんてことない・・・・」

「ねこねこ団」結成秘話
食事中・・・・
タミちゃん「今度ね、渚ちゃんが読者モデルで[いちごティーン]に乗るんだって。」
お母さん「渚ちゃんって可愛いもんね。」
お父さん「タミちゃんだって負けてないさ。」
お母さん&タミちゃん「それは無い」(向こうのほうが上・・・)

会社にて
お父さん「読者モデルだと・・・なんだそれ。食えるのか。要はモデルだろ」
お父さんは仕事の合間を縫ってタミちゃんをモデルにするために東奔西走しました。
藤崎専務「どうしたんだショウ」
お父さん「渚ちゃんがモデルをやってるらしいからタミちゃんにもやらせたいんだ」
藤崎専務「ああ、あのかわいい子か(お友達の・・・)。親バカも行き過ぎると周りが迷惑するぞ」
お父さん「知り合いにそっち関係の人がいるからやってもらえるかどうか頼んでみる」
藤崎専務「む・・・・なら美亜も。」
お父さん「親バカはダメなんじゃなかったか?」
藤崎専務「ナイス親バカ。親バカ最高!」
藤崎専務も大概である。

後日
お父さん「頼んだ知り合いがやってくれるそうだ。一時受け入れのために仮にスタジオを作るって話だ。」
藤崎専務「これが名前か。[ねこねこ団]?なかなかかわいらしい名前だな」

そうしてとんとん拍子に話は進み、タミちゃんと美亜、そしてお父さんの関係会社の社長さんの娘さんなども集まってきました。もちろん渚もいます。

お父さんは読者モデルのことをよく理解しておらず、タミちゃんがやったのは子供服のモデルでした。
しかし、かなりおめかししてプロの人に何枚か撮ってもらってお父さんはご満悦でした。

こうしてできたのが「ねこねこ団」で別の世界線にも影響を与えています。
ミケ・タマのいる世界線の「ねこねこ団」マネージャーは美亜の母です。

この世界の「ねこねこ団」は実質的には有名無実の組織でタミちゃんが大きくなったら自然解散してしまいました。
お父さんが空回りして作った組織だったので維持できなかったのです。
お金持ちの子女の仲良しクラブ的な組織です。
何回かお父さんのコネで子供服のカタログ雑誌のモデルをやりましたが、以降は活動しませんでした。
撮影会もお菓子などでちょっとわがままな子供たちの機嫌を取りながらになるため、カメラマンの負担が大きすぎました。
幼 児 服に関しては、実際の5歳児はすぐに飽きて遊んだりぐずったり寝てしまったりで撮影にならなかったため、小4で5歳児よりは相当に我慢強いタミちゃんにみんな回ってきました。


美亜と渚はタミちゃんとおめかし出来てご機嫌でしたが、当のタミちゃんは・・・・
タミちゃん(動きにくくて面倒だなー)
親の心、子知らず。

撮影後、タミちゃんを着せ替えして遊ぶ美亜と渚。


大怪獣ヨイドレママン
タミちゃん・美亜・渚の家族で集まってカレーを作った日。
渚ちゃんの一家は帰っていった。
渚ちゃんのお父さんはよろよろだった。

美亜ちゃんの両親は酔いつぶれてしまったので家に泊まることになった。
がおー
美亜の母「がおータミちゃん食べちゃうぞー」
タミちゃん「やめてー」

タミちゃん逆さづり
最初は笑っていたタミちゃんもお酒臭い美亜の母の執拗なじゃれつきに顔が曇っていく。
そしてとうとうタミちゃんは逆さづりにされてパ〇ツが丸見えに・・・

隠れる美亜
美亜「ついに始まった・・・」
説明しよう!美亜がスカートをはかないのは親戚のおじさんたちの前で母に逆さづりにされてパンツ丸出しにされてしまったからなのだ。
しばらく親戚のおじさんたちからは「パンツちゃん」とからかわれ、帰宅後母が謝るまで三日間口をきかなかったという・・・

ダメ人間二人
美亜「タミちゃんが襲われている・・・・。そうだ!お父さん、タミちゃんのお父さん、お母さんを止めて・・・・」
しかし、すでに酔い潰れて突っ伏している二人の父の姿を見てがっくり方を落とす美亜

タミちゃんのお母さん助けて!
美亜は最後の手段として、一番常識人そうなタミちゃんのお母さんに頼った。
美亜「おばさん(タミちゃんのお母さん)、止めなくていいんですか?」
タミちゃんのお母さん「あらあら、仲良しね。」といってお風呂の準備をしに行ってしまいました。
説明しよう!タミちゃんとタミちゃんのお母さんは北村に殴られ続けてきたため、危機に対する意識が普通の人と大きく異なっているのだ!
美亜の願いもむなしく、タミちゃんのお母さんは単にじゃれ合っているとしか認識していなかったのだ!

美亜はついに自分で何とかする悲壮な決心を固めた。
美亜「こうなったら私がこの大怪獣をなんとかしなくては。藤崎家の不始末(ひどい言われよう)は藤崎家でつける!」
タミちゃんを助けるためにお母さんに敢然と立ち向かう美亜。
しかしあっさりつかまって抱き枕にされる美亜。
タミちゃんはその隙に脱出して、物陰からその様子をうかがう。
お風呂の準備が出来ると美亜の母は酔いつぶれて寝てしまい、ようやく解放される美亜。
タミちゃん「美亜ちゃん一緒にお風呂入ろ」
この何気ないセリフの間には少女たちと大怪獣の壮絶な戦いがあったのだ・・・・。
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