ハニセレデータ解析班が行く!スタジオNEOの上限スペックを探れ!
皆さんこんばんは。ミケとタマです。
タマ「またわたくし達の登場です。」
ミケ「今日はすごいお知らせ」
タマ「実は管理人のリアル知り合いでCore i9-9900KとRTX2080Tiを持っている方にスタジオNEOのかなり重たいシーンデータを実行してもらって、どのくらいのスペックだと快適に動くのか解析してもらいました。」
ミケ「おおおー。最新マシンじゃないですか。」
タマ「金欠病の管理人には無理なスペックですね。」
ミケ「漬物石?」
タマ「やめなさい。」
Dell ゲーミングノートパソコン G5 15 5590
Core i5 ホワイト 20Q21/Win10/15.6FHD/8GB/128GB SSD+1TB HDD/GTX1650
ハニセレが動くノートPC!
1.風鈴町
管理人の持っているデータの中でも1、2を争うほど重たいデータ
データ自体は夕暮れに4人の子供たちが夏祭りで一緒に遊ぶシーンというノスタルジックなものです。
きちんと動けば一見の価値があります。
2.モーターショー
これもかなり重たいデータ。管理人のPCではどっちのシーンが重いかわからなかったのですが、風鈴町の方がかなり重いです。
3.触手シーン
出すのが恥ずかしかったデータ。配置されているオブジェクトの数は少ないと思うのですが、なぜかかなり重いです。
風鈴町より重いかもしれません。
「エロゲーって言ってる時点で想像はしてたから、気にしなくていいよって言われましたorz」
ダウンロードリンク
上の三つのシーンのダウンロードリンクです。
ご自分のスタジオNEOで読み込んでみてどのくらい重いか確認してみてください。
この「三大重いシーンデータ」は公式にアップロードされているのでMOD無しの方でも、誰でも無料でダウンロードすることができます。
ただし、探すのが大変すぎるので、こちらでもファイルを用意しました。
※ 注意 ものすごく重いです。内臓GPUでプレイされている方は読み込まない方がいいです。
知っての通りシーンデータにはオブジェクトのデータがテキストで書き込まれていますが、普通だと100-150KB程度ですが、上の三つのデータはいずれも1MB以上で、風鈴町は3.2MBあります。
ロードしてから、重すぎることに気が付いてすぐに終了したくても終わるまでに10分以上かかるかもしれません。
内臓GPUのPCだと操作もままなりませんので注意してください。
ご自分のPCのスペックに自信がある方でもブラウザなどのほかのプログラムは閉じてから読み込んだ方がいいです。
まず重くないシーンを読み込んでもらいました。
こちらに関しては楽勝で60FPS出ていました。
さすが最新マシン。
ミケ「おおっ。左上に何か出てますね。」
タマ「今回使用したゲームがどのくらいの状態で実行されているかを監視するツールです。この程度のシーンだとGPUは39%、CPUは4%しか使ってませんが、60FPS出てます。」
ミケ「すごい滑らか」
タマ「Geforce RTX2080Tiの威力は圧倒的でものすごく快適でした。」
ミケ「これ、幾らするんですか?」
タマ「GPUだけで20万円くらいするらしいです。」
ミケ「すごっ」
次に風鈴町を読み込んでもらいました。
Geforce RTX2080Ti+Core i9-9900Kをもってしてもやたらと重たい風鈴町
タマ「実はエロゲーってことであまり期待されてなかったんですが、この結果を見て俄然やる気になったようです。」
タマ「なぜ重いのかということをいろいろ試してみた結果、スレッド数が8以上になるとうまく性能が出ないことがわかりました。」
タマ「ちなみにInitSetting.exe経由で起動するとすごく重くなるので、StudioNEOを直接起動しています。」
タマ「結論から言うと、Core i9-9900KとGeforce RTX2080 Tiをもってしてもこれらのデータは快適に読み込みできませんでした。現時点ではどうやっても快適に読み込むのは不可能です。」
タマ「どうしてこんなに重くなるのかよくわからなかったので、スレッド数を制限して読み込んでもらいました。すると、意外な事実が判明しました。StudioNEOは6スレッドまでしか対応しておらず、8スレッドからはうまく使えなくなります。」
タマ「テストしてもらった人からは『Core i7がかなり昔から4コア8スレッドだったので、普通8スレッドまでは対応しているものだけど、6スレッドまでしか対応してないのは珍しい』と言われました。『なんでこんなプログラムにしたのか聞いてみたいくらい』と言ってましたね。」
テスト方法:ツールを使ってログを取得し、120秒間のフレームを集計。
シーンは適当に人物にフォーカスを当ててぐるぐると視点を回しています。
各シーンテスト結果
1.風鈴町
8コア16スレッド HTT:オン
平均FPS 2.99
下位5%平均FPS 1.69
3コア6スレッド HTTオン
平均FPS 6.14
下位5%平均FPS 3.60
6コア6スレッド HTTオフ[全コア5GHz]
平均FPS 6.24
下位5%平均FPS 3.2
4コア4スレッド HTTオフ[全コア5GHz]
平均FPS 5.85
下位5%平均FPS 3.50
2コア2スレッド HTTオフ[全コア5GHz]
操作困難のためテスト中止
1コア1スレッド HTTオフ[全コア5GHz]
操作困難のためテスト中止
風鈴町のみ2コア2スレッドと1コア1スレッドをテストしてもらいましたが、明らかに操作困難になったためテストは中止しました。
キーの入力もままなりませんでした。
このことから、スタジオNEOを快適に遊ぶには4スレッド以上はあった方がよいことがわかります。
2.モーターショーテスト結果
8コア16スレッド HTT:オン
平均FPS 7.68
下位5%平均FPS 6.68
3コア6スレッド HTTオン
平均FPS 12.66
下位5%平均FPS 8.28
6コア6スレッド HTTオフ[全コア5GHz]
平均FPS 16.19
下位5%平均FPS 8.57
風鈴町では差のつかなかった3C6Tと6C6Tですが、こちらでは大きな差になりました。
6C6Tの方が明らかに快適です。
少しでも快適にしたい場合はHTTをオフにすると多少変わります。
3.触手シーン
8コア16スレッド HTT:オン
平均FPS 2.89
下位5%平均FPS 2.09
3コア6スレッド HTTオン
平均FPS 4.29
下位5%平均FPS 2.90
6コア6スレッド HTTオフ[全コア5GHz]
平均FPS 4.02
下位5%平均FPS 2.60
このシーンは「何かがボトルネックになっていて参考にしない方がいいかもしれない」と言われました。
「何か」がバグなのか何なのかはよくわかりませんでしたが、確かに配置されているオブジェクトの割にはFPSが低すぎるのは確かでした。
一般に動きのあるものと親子を付けると重くなるようです。
「現時点ではどんなにすごいPCを使ってもこれらのシーンは快適には再生できない」と言われました。
GPUの使用率はあまり高くないため、どちらかといえばCPUの問題とのことです。
「今の時代、CPUがボトルネックになるのは珍しい」と言ってました。
ただし、このデータはスタジオNEOの中でも特別に重たいデータなので、普通にシーンを作る限りではこんなに重くなりません。
これらの結果を踏まえて、重いシーンと軽いシーンの各リソースの使用量を探る
6コア6スレッド HTオフ 全コア5GHzまでOCしています。
1.風鈴町
起動してからシーンをロードするまで約240秒のリソースの変化をグラフ化しました。
CPU使用量、この画像だけ複雑すぎて見づらいためサイズを大きくしています。クリックで拡大
スタジオNEOを最大限活用した場合の極大データ
GPU使用率は40%を超えることはほとんどないが、CPU使用率は100%までいっていることがわかる。
GPUメモリはFullHDで4GBを超えており、このことから、スタジオNEOを最大限活用したい人は少なくとも4GBより上のメモリが必要なことがわかる。
反面メインメモリは8GBあれば足りることがグラフからわかる。
CPUは今までの説明の通り、6スレッドまでの対応となっているので、これ以上スレッド数があっても制限しなくてはならない。
2.軽いシーンデータのリソース消費量
ミケとタマがミケの家の前で立っている例のシーンのデータを読み込んだ時の各リソース
こちらはシーンを読み込んでからのデータ
負荷が軽い時のCPU使用率は特定のコアに処理が集中して後は負荷が低くなっている。
GPU使用率は時々高くなるが40%超えることはほぼないが極端に下がることもない。
GPUメモリは常に2GBを超えているので、最低でも4GBはあった方がよいことがわかる。
メモリはこちらもやはり4GBは超えているが8GBは超えてない。
タマ「という結果になりました。」
ミケ「これ、すごいデータですね。」
タマ「こんな風に起動中にどのくらいのリソースが必要か解析したデータというのは今まで存在してなかったんじゃないですかね。」
タマ「ここから読み取れるハニセレ・スタジオNEOに必要なスペックは・・・」
結論
2019/07/20 GPUのモデルチェンジに対応し書き換えました。
ハニセレ・スタジオ用としてふさわしいパソコン
デスクトップ
Dell ゲーミングデスクトップパソコン Inspiron 5680 Core i5 リーコンブルー 20Q21/Win10/8GB/256GB SSD+1TB HDD/GTX1660Ti
ノートパソコン
Dell ゲーミングノートパソコン G5 15 5590 Core i7 ホワイト 20Q25/Win10/15.6FHD/16GB/128GB SSD+1TB HDD/GTX1660Ti
GPU
それほど凝ったことをしなければ
Geforce GTX1650で十分です。
しかし、VRや4K環境で使いたいということであれば、Geforce GTX1660Ti 6GBやGeforce RTX2060 SUPERがお勧めです。
RTX2080TIまでは必要ないですが、快適に使いたいということであれば最新のGeforce RTX 2060 SUPERがお勧め。
Geforce RTX2060 SUPERはコア数がGeforce RTX2080Tiの約半分とのことなのでそういう意味でもぴったりですね。
上のデータを見ればわかる通り、VRAM2GBの安価なGPUでは軽いシーンでもメモリが足りませんのでお勧めしません。
最低でもGTX1650にすべきでしょう。
私の見たGeforce RTX 2080Tiは本気出さなくても軽く60FPS出てました。
全開になることはほとんどないです。
GTX1650(VRAM 4GB)
MSI GeForce GTX 1650 4GT LP グラフィックスボード ロープロファイル
ロープロファイル対応型
タマ「こちらはメーカー製のスリムタイプPCなどにも対応しています。メーカー製のスリムタイプPCはCPUがCeleronとかPentiumGなど性能が低いパソコンが多いので注意です。」
GTX1660Ti 6GB
ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6 グラフィックスボード VD6900 ZTGTX1660TI-6GB
VR、4Kモニターにも対応
タマ「こちらはすでにデスクトップをお持ちの方にお勧めです。4Kモニターでも快適に表示できますが、最新の3Dゲームタイトルを4Kで遊びたい場合は完全に力不足です。」
RTX2060 SUPER 8GB
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI グラフィックスボード
タマ「こちらは最新のRTX2060 SUPERです。VRも4Kも快適にハニセレ・スタジオを使いたい場合はお勧め。このモデルはショート基盤タイプのGPUです。」
この記事で検証した内容はMODてんこもりの環境なので、デフォルトだともう少し軽いです。
しかし、「今更ハニセレ」の読者さんならMODてんこもりだと思いますので、上のような状況だと考えてよいと思います。
今回改めて気が付いたのですが、initsetting.exeから起動しないとスタジオNEOで「HSStudioNEOAddon」が有効ににならないみたいです。
これは直接起動してますので、若干軽くなっています。
「HSStudioNEOAddon」をかませるともっと重いです。
4K環境も調査してもらおうと思ったのですが、DSRという機能がオンにしても有効にならず、調査できませんでした。
「たいていのゲームでDSRはオンにできるのだけど、このゲームは変わってる」といわれました。
※ StudioNEOはおそらく無限にアイテムや人物を配置できますが、極端な数のアイテム、キャラや動きのあるものに親子関係を付けたものをたくさん配置すると、どんなに高性能なPCでも遅くなりますので注意してください。