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「やきいも」の効率的な運用とバックアップ

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Byhslre

今まで二回にわたって記事を書いてきた「やきいも」ですが、このMODをこれだけ大きく取り上げるのは

1.動作の細かい部分までを把握するのが難しい
2.非常に大きな恩恵がある

という二点の理由からです。

ミケ、「やきいも」を使いこなせずに泣く


今までの二回の記事は「やきいも」というツールを自分が理解するため、そして記事を読んでいる方にも理解してもらうためのレポートとして作成しました。

「やきいも」を使ってみた1 - UAC波乱万丈編

「やきいも」を使ってみた2 - シンボリックリンク地獄編

「やきいも」を使ってみた2 - シンボリックリンク地獄編のコメントでもご指摘をいただきましたが、当初はプラグイン類のMODなどを含めてバニラ環境を保持できるかどうかというのも焦点だったのですが、書くことがあまりにも多すぎて途中で主題を見失ってしまい、本題に触れないまま終わってしまいました。

前回取り上げた記事の訂正と結論をまとめておきます。

完全なバニラ環境を保持するには、前回使ったように単に「やきいも」にpluginやipa.exeを「追加」するだけでは不可能。
前回の方法でpluniinやipa.exeを起動しても本体のファイルそのものが書き換わってしまう。
※前回の方法は完全に誤りということです。ただし、訂正・削除はしないでこちらの記事にリンクを貼っておきます。



完全なバニラ環境を保持しながら、本体にファイルにパッチを当てるMODを適用する方法
前提
「やきいも」フォルダ C:\illusion\BakedPotato
「やきいも」の「製品フォルダ」 C:\illusion\HoneySelect
一時的にHoneySelectのフォルダをコピーするフォルダD:\Diff


「やきいも」の「環境1」にファイルを機能系MODのpluginやipa.exeを追加
「やきいも」の製品フォルダを「この環境にする」でバニラ状態にします。

やきいも 説明1
「やきいも」の「製品フォルダ」をD:\Diff\HoneySelectにコピー
C:\illusion\BakedPotato\env\env01\HoneySelectをD:\Diff\HoneySelectにコピー、同じ名前のファイルは上書きコピー
D:\Diff\HoneySelectをD:\Diff\HoneySelect_CPにコピー
D:\Diff\HoneySelect_CPでPlugin登録

やきいも 説明2
D:\Diff\HoneySelectとD:\Diff\HoneySelect_CPのファイルを全て調べて、書き換わっているファイルのみをディレクトリ構造をそのままにして「やきいも」の環境1」に追加



かなりの手間がかかりますが、これで、「完全な」バニラ環境を保持しながら本体にパッチを当てるMODを使うことが可能です。

※私も使っておりますが、フォルダー内のファイル差分情報を得るのは「Folderdiff」というフリーソフトを使うと便利です。

これらの方法は前回の記事のコメント欄に「ppH板」の著名MODerである「Nocky」さんにアドバイスをいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。


以上の点を踏まえて今日の話を進めていきたいと思います。

この記事はいよいよ、この「やきいも」というツールをどんなふうに使ったら効率が良いかということを私なりに真面目に考えていきたいと思います。

前回の記事では完全なバニラ環境を生かしつつ、Un〇ensorや4Kといった特殊なタイプのMODも「やきいも」を使ってインストールしました。

この方式の利点は「HSLRE環境と4K環境とバニラ環境を切り替えられる」ということです。

これはかなりのメリットだと思います。

特にSSD常識の時代に入ってシステムドライブはほとんどの人がSSDになっていると思いますが、容量にそれほど余裕のある人はいないでしょう。

※512GBもしくは1TB以上のSSDを使っているか、ゲーム専用にSSDを一台追加していて、容量にはまだまだ余裕があるというリッチメンは無視してください。

しかし、残念ながら私の環境はそうではありません。

見ている方の環境もそういうリッチな環境ではない方が多いのではないかと思います。

MODのインストールに失敗したときに戻る「セーブポイント」はどこなのか?

上の命題について考えて見ましょう。

当サイトをご覧になっている皆さんはHSLREをインストールされていることと思います。

まあ、4Kをあえて使っているという方もここではHSLREインストールに準じた考え方をしていただいて、話を先に進めます。

当サイトをご覧になっている方でU〇censorとHSLREインストールに失敗するという方はいないと思います。

機能系MOD(plugin)は気が変わって追加や削除したくなったものはあるかもしれません。

その場合でもショートカットから起動すれば、登録はいくらでも変更できます。

つまり、機能系MOD(plugin)の追加・削除ほとんど失敗することなくやり直せるということです。

「Nocky」さんにご指摘いただいた方法を使えば完全なパニラ環境を保持することは可能です。
しかし、私の運用方法はテスト・検証のためにしょっちゅうpluginの登録を変更するため残念ですが、この方式では実用上、問題が発生します。
普通の方であれば使っているpluginはほぼ固まっていると思います。
よって、十分使える状態だと思いますので、参考にしてください。

私の場合、バニラ環境に関しては、圧縮して別に保存してありますので、いつでも書き戻すことができるようにしてあります。

以前、HSLREのインストールについて説明した記事で、「HSLREインストール直後の状態を第二のバニラ状態として保存しておきましょう」と書きました。

HSLREのインストールは労力が大きいですから、ここをセーブポイントとするのが良いと思います。

※ 2017/12/17 気が付いたので、追記しておきます。正確にはplugin,wideslider,MoreSlotIDで本体環境にパッチを当て、HS Conflict Resolverをコピーし、HSLREのオプションのスタジオアイテムをコピーしている方はHiR_NEOでそれを登録した後の状態を第二のバニラ環境とすると、書き戻したときに楽です。

本当にまっさらな状態の「バニラ環境」をセーブポイントとするといくら「やきいも」を使ったとしても容量の無駄が多すぎます。

私の環境では

SSD(システムドライブ) 128GB
HDD(データドライブ)   750GB

となっていますので、比較的容量が小さく、滅多に起動することのないバニラ環境はデータドライブに置いておいても問題は無いという事情もあります。

私の場合、インストールに確実に成功したと判断した通常MODの「abdata」「plugin」フォルダを圧縮して保管しておきます。

そして、UserDataフォルダは別にバックアップします。

新しいMODをインストールして取り返しのつかない失敗をしたときに「やきいも」の機能を使って削除し、バックアップしているMODのフォルダを書き戻してやり直しします。

本番環境を「環境1」に本番環境とまったく同じ環境のテスト環境を「環境2」に設定できれば理想ですが、容量の問題からこれは却下とします。

では「やきいも」使うメリットがないのではないかと思う方もいると思います。

私は「やきいも」を使う最大のメリットはインストールに成功した「通常MOD」のファイルを個別にバックアップできることだと思います。

慣れていない方は意識することは少ないと思いますが、衣装やアクセスロットのIDナンバー衝突回避済みのバックアップというのは貴重です。

これを取っておけばやり直しにかかる時間を圧倒的に短縮することができます。

実際MS少女MODの紹介前後で「00Riser」と「RX-0」の衣装が正常に表示されないとしていましたが、この問題はすでに解決しています。

原因はAmamiya氏の英語版MODと日本語版MODを重複してインストールしていることでした。

また、「HS Conflict ResolverがMoreSlotIDに対応していない問題」に関してもこのサイトの記事を作りながら発見し、解決してきました。

これらの解決法が分かった場合、多くは第二のバニラ環境(HSLREインストール完了後)からインストールしなおしています。

通常MODのインストール回数が多くなればなるほど手間がかかりますが、さりとて、問題ない状態を「第三のバニラ状態」として保存しておくのも容量が大きすぎます。

そして、この問題を解決するのに「やきいも」はうってつけです。

このサイトを見てる「試行錯誤をあまりやらない普通の方」もMODをインストールする以上、失敗することは普通にあると思いますので、同様のやり方でID衝突を解消した状態のMODファイル群をバックアップしておくことをお勧めしておきます。

容量の関係で複数の環境が切り替えられなかったとしてもこのような使い方をすれば「やきいも」を使うメリットは十分にあります。

また、ハニーセレクトのMODはもはや大規模なアップデートは望め無いという事情もありますので、このような使い方が向いていると思います。

※私が『「やきいも」を使ってみた2 - シンボリックリンク地獄編』で配布したバッチファイルは結局必要なかったという結論です。
プレイホームの場合は、MODのバージョンアップや新規リリースがこれからも頻繁にあると思いますので、「Nocky」さんにご指摘いただいた方法での運用は難しいかもしれません。

HiR_NEOでも本体のファイルを書き換えてしまうようですので、「Nockyさん方式」で差分をとって書き換えられているファイルを「追加」していく必要があります。
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